2008/02/06 (水)

淡雪の向こうに

市庁舎のエレベーターの中でふと交わしたあなたとの一言
「あ〜あ 提出してこれでホッとしたわ」
「もうお出しになりましたの?」

確定申告の市民相談の帰りのことでした。見ず知らずのあなたに何気なく話しかけられ 私もす〜と寄り添うように返事をしましたね。

線路脇まで共に歩みながらポツポツ身辺を話した二人。聞くと
「10年来 主人を介護しているので片時も自分の時間が取れなくって・・・今日などショートスティに行ってくれたのでやっとここへ」と淡々と仰る。同年かなと聞くとそろそろ60代の後半よと屈託なく・・・若いな! 素敵な帽子とボーイッシュに纏められたいでたちに「素敵!!」と言うと 「せめて身支度くらいはきちんとオシャレでいたいの 気を晴れやかにする為にも〜〜」と微笑んだあなた。

その夜 早速メールを彼女へ打ちました。

”神様は時として会わせるべくして「出逢わせる」という粋な計らいをなさるんだな〜〜と今しみじみ思います。
洒脱で素敵なあなた。 気さくにお話が続いたのが不思議で かつ色々抱えているものをす〜〜と出し合い受諾し合えたのが これまた不思議。感謝!! 
淡雪のように消えることなくその向こうに見える雪明りを探り寄せながら 共に生きていきましょね。またこの町でひょっこり出会えることを願っています。”

かすかに雪の間に漂ってきたロウバイの香に立ち止まった私でした。   
  (写真: ロウバイの花)






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