2012/11/27 (火)

梯剛之ピアノリサイタル

梯さんがピアノの前に座られました。
なぜか胸が高鳴ります。
指の動きがはっきり見える席!
1音はどんな音が〜〜。

待ちます。
す〜〜と聴こえてきた柔らかい優しい音。音色。
透明感のある明るい始まり。鍵盤に指が踊ります、軽妙に。

そして何時とはなしに優しい気持ちが沸き起こり〜〜。
何故かな、どうしてだろう・・・。

小児癌で生後1ヶ月で失明。乗り越えるにはあまりにも小さすぎた命。でも襲いかかるあらゆる困難を乗り越えた、努力し続けた人の持つ“人間性”がオーラーとなり音楽を愛し奏でる喜びに連動しているのではないでしょうか。

「再スタートを切れたのは神様のお陰。長くて苦しい状況を体験しましたが、越えていこうとするまでの道のりと、越えて行ったときの言葉に表せないほどの喜びを音で表したい」と当日の挨拶文にありました。

アンコールの「ショパンのノクターン9番」には哀なく又涙が落ちそうになりました。
写真:(梯剛之さんパンフレット)


 


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