2003/06/10 (火)

日本の若者ーー輝く目

リゾート地サンタモニカへはバス(赤い”ラピット”という急行)を利用しました。終点の二つ手前のバンデェー駅の前に「アマンディーヌ」という可愛いベーカリー&ケーキやさんがあります。ハマナス、ハイビスカスの中にススキの穂先に見えるオブジェがあり妙に日本的な入口を醸し出しています。

「まあっ、お一人で?えっ!バス?!!」えりかさんは黒目を一層クルクルさせて私を迎えてくれました。店のオーナーは日本人でここにいる30代の従兄弟同士の親らしい。28歳というえりかさんは従業員ですがパテシエの腕はピカ一なので3人の共同店として出発しました。アメリカ、メキシコ、アジア人の従業員を10人近く使い店は活気一杯。
「何時の日か借金を返し”自分達の店”になるまで16時間くらい働く事なんてちっとも苦になりませんよ!」えりかさんの目が輝く。その手は焼きたてパンを包み、レジを打ちそして「お味は?」と流暢にコミュニケートの口も動いているのです。

ゴテゴテ、大雑把のアメリカのケーキではなく日本のレシピであの品のよい逸品がみるみるショウケースからなくなります。「美味しい!この声を聞くために働いています。国は違っても”good taste"は何処も一緒、心を込めれば・・・」3人の若者の信条はコレ。
あなた方に託したいのですーー沢山の国境を越えた友人らと手を繋ぎ会って good friend いや best friend になって欲しいのです。もう戦わないで!といい続けて欲しいのです。

3人のキビキビ働く姿、夢を話す目が私のバスの中での緊張を和らげてくれました。頑張れ!!日本の若者。
                     サンタモニカ にて



「さちこち」バックナンバー目次へ戻る