2003/11/28 (金)

寒椿

「陽だまり」とよく言いますが(広辞苑では”日溜り”でした)心の中にもぽっかりできる事はありませんか?
わずかな淡い冬の日ざしを戴いて膨らんだお蒲団のあの感触。「ウぅ〜〜ん、くすぐったいぬくもり!!」

私は一気に外へ。住宅街の樹木を見上げては「本当によく爆(は)ぜてくれましたね」と丁寧に声をかける。目を落とすと
山茶花 寒椿 みかん(・・の類と思われる)が武蔵野の台地に根付いています。

ふと冬枯れした古都奈良が思い出されます。13年住んだ地。子供達と伝説の場所を求めて歩いた万葉の里です。
好んで歩いた二月堂への道ーー崩れかけた土塀からチラッとのぞく寒椿 古木に絡んだカラスウリ 人慣っこく寄る鹿も初夏のシャープさはなくどこか重たそう・・・

晩秋から初冬。古都が一番その本来の「侘び」の味を出す季節です。大好きです。歩きたい!

そうだ 年明けには若草山の”山焼き”を見に行こう!




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