2004/04/20 (火)

指定席

穀雨の次は「真夏日」となった今日。「ワォッ!たまんね〜よ。こんな日はビールをグイッ!!だよな」予報どおりとはいえ”突然の汗タラタラ襲来日”にワイシャツをたくし上げたサラリーマンも冷茶をラッパ飲み。

午後の一番暑い時間帯になりましたが 私はおむすび1個とお茶を背中のリュックに入れ出かけました。台本を持って私の指定席へと。

途中 野川の土手の葉桜に先日の「幽玄のサクラのショー」のお礼を言います。新緑三昧のあと、汗ぐっしょりで神代植物公園前へ。以前は都立の”みどりの相談所”を兼ねた広大な「植物の生産所ー広場」でしたが、今はあちこちが閉鎖され所在なさげに展示館の屋根に藤の花が絡みついています。

着いたぞ!私の指定席。

ケヤキの古木が年月で、枝葉という家族を守りつつも孤高とそびえている。この季節でも周りの花々を寄せつけない風情は以前と同じ。
私は前作の時からセリフ覚えはこの樹の下でする。木枯らしが吹いても、草いきれの頃も、雨上がりで蚊が舞っても〜〜〜。
途中つまづけば、台本を持ってケヤキの周りを何度も歩き繰り返す。苛立つ私を泰然とまっすぐに空を突いたまま待っていてくれたこの樹。

あの頃・・・閉園ギリギリまで粘り帰りには決まって、芽が出かかった球根に「大輪の花になるのよ」と心の中で言っていたな・・・・

暑かった今日の陽射しが少し落ちかけました。
明日はリハーサル日です。




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