2007/04/18 (水)

イザ 出発  (1)

アメリカの地で幼子二人の子育て中の美和さん 「旅日記を楽しみにしてます」とメールをくれました。当地で早朝から仕事に明け暮れる娘は「どうだったの?写真を送ってよ」〜〜ほか休暇も思うように取れなく必死で仕事している私の周りの若者達、 手が離せない介護者をかかえている人、 止む得ぬ事情で参加できなかった人。みんなに替わって「生きる」ってことは?を再確認した旅日記を書いてみます。

18日 ポーランドのオケンチェ国際空港に到着したのは深夜11時近く。早くも乗り継ぎのスキポール空港で足止めを食らったのです。旅馴れた10名は持参した新聞紙を空港内で広げ 夫々のお菓子を出し合いじっと待つ〜〜あちこちから笑いを買ったのは勿論。でもそこで関西&成田組がすっかり打ち解けさしずめ「遅れし桜のゴザ敷きならず 新聞紙宴」を〜〜〜。

オケンチェ空港は かなり閑散。時間的な事だけでないようです。またしても成田の騒然を思い出します。ガイドのアリシアさんが町中の橙色のライトに浮かぶ大きな樹は 菩提樹だと教えてくれました。
桜の頃に日本を発った人もいて「たわわにしなった姿はどう見ても”桜”に見える」と言いました。ホント ホント!

興奮も覚めやらぬ翌日は 市内見学。ワジェンキ公園には「ショパンの像」があります。早朝だったので花壇 樹の剪定をしている人しかいません。空気が何と清澄 ショパンは何と憂いのある横顔 そしてもう1回なんと静寂 ああ素敵!ただ感嘆詞の連続。夕方から公園内の宮殿でコンサート!

ー自然と文化から生まれた美の中で最も素晴らしいものが「ショパンの音楽」といえるでしょう。完璧な美でありポーランドの風景と伝統にそのルーツを持ち同時に創造された才能の表れ〜〜〜(2005 マレック・クウオチコ氏弁)

早春の日がゆっくりゆっくり落ち始めた頃 クラッシックな水上宮殿で私達だけのコンサート♪♪
演奏者はJerzy Romaniuk氏。わずか30分〜45分くらいの時間でしたが39歳で早逝した詩情溢れるショパンの曲をサラリとしなやかにそして繊細に私たちに届けてくれました。朝の彼の像が迫ります。

もっと聴きたかった・・・7時はとっくに過ぎたのにワルシャワの日はまだ高い。
     (写真:ワジェンキ公園内のショパン像)


 




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