2007/05/18 (金)

会えたね! アンネさん・・・(9)

美和さん キューケンホフ公園のチューリップもラベンダーもユリもみんなみんな散っちゃったかな〜〜。それほど ”癒しの休憩時間”が長すぎましたね。ほんのうたた寝のつもりでしたのに

後援会員の皆様にはとっくに旅の後半〜最終まで お届けしているのに・・・ごめんなさい。

「キティ!」で始まるアンネの日記を必死に読んだのは中学生の頃だったかな。当時 多感さは同じでも感性度 透明感 そして文才諸々という点でとてつもないあなたに対して 私は溜息をつきつつ頑張って読みふけったものです。あなたの隠れ家の目印は運河の街にそびえる(85メートル)優雅な建築美で知られている西教会。今でも運河沿いに 350年程前に商業用地として建てられた赤レンガの建物が隙間なく連なっていました。

”ハウス263番”〜〜〜かなり待つ事を覚悟していましたが 運良く直ぐにあなたの家に。狭い階段 急勾配!もうハアハア息を凝らして上がりました。生理的に「しんどい」だけでないものがずーとこみ上げていました。
761日ーー隠れ家生活。あなたはこの部屋で皆さんと物音ひとつ立てられなく 青春の喜び 笑い声をも呑み込んで「潜んで」いたのね。壁に張られた女優の写真 あなたが描いた自画像 今では消え入りそうになっている横線。そう・・これが 姉マルゴットとの背丈比べの印なのね。

真夜中しか開けられなかった窓。身を乗り出すようにして西教会の鐘の音を聞いては生きている事の”微かな喜びの訪れ”を 感じていたアンネさん。

切なくなった私に 中庭の大木(マロニエ?菩提樹?)に咲いた白い花々が 「天使の妖精」のように見えました。「大丈夫よ。私は15年の命だったけど 世界中のみんなの心に生き続けているから・・・」
どこからか 聞こえてきたようでした。
    (写真:ハウス傍のアンネの銅像前で)




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