2007/09/03 (月)

師匠 頑張って!

数年ぶりに師匠の奥村公延先生に会いました。
体調がイマイチなのでなかなか外出ができず 家にこもりきりと言うことでした。

待ち合わせのレストランへ舞台監督の野口さんが同行してくれました。ひょろ〜〜とした(長身でスラリというにはちょっと・・)姿が入口に。なんだか今にも倒れそう。

「お元気でしたか!」
「おお〜〜神田さん。相変わらず元気だね。少し痩せたかな」
とその声が聞き慣れたプロの”公延節”とは程遠い。

肺系の具合が悪いと仰ったが確かに息をするのがしんどそう。TVであの声が流れると「公延さんだッ」と誰でも判るトーンがかなり落ちかすれています。

私の舞台写真を見ては開口一番「このおばあさんが被る帽子はもう少し暗い色の方が顔が締まると思う」と断言。「おお〜!その一言、そのときの目」と思わず私は往年の師匠をそこにチラリと垣間見たのです。

77歳 まさしく喜寿。「もう年だしな・・・」こんな言葉は師匠には相応しくありませんよ。そうは言っても長時間は体力が持ちないからと小1時間位で別れることに。

ドアの向こうに数年前まで 江戸芸「かっぽれ」を見事に飛び跳ねて踊る師匠の姿が重なり切なくなりました。
  (写真: 名バイプレイヤー奥村公延師匠と堅い握手を!)





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