2007/10/06 (土)

日照権? −(10)

ケベック・シティは世界文化遺産の町。3都市の中で一番落ち着きこじんまりとした”フランスの香り”がいたる所に見られる。石畳の細い道を歩くのはなんとも風情がある。

ガイドのさおりさんとは街の象徴「フェアモント・シャトー・フロントナック」ホテルのロビーで待ち合わせ。高台に聳えフランス式古城を模し気品と豪華さを備えている老舗ホテル。

広いロビーは日本人団体客が多い事多い事!!そういえば殆どの旅行社の謳い文句に”セント・ローレンス川を見下ろす随一のこだわりのお城のようなホテルに1泊しよう”とあったな〜〜。
(私たちの宿泊所のB&Bだって今までの中で一番清潔で白亜のチビホテルなんだぞ!! 娘とカラ元気)

さおりさんは若くってとても可愛い。キビキビと名所を歩いて案内してくれる。朝の澄んだ空気を吸いながら旅の最後の街を見落とすまいと城塞内をくまなく歩く。

「ハイ。ここを見上げて!」と彼女の弁。
ステキなホテルのような建物の窓が閉められ(コンクリートで塗りつぶされ)ていた。10月下旬から冬の季節を迎えるこの地で家の価値は「日当たり」で決まるといっても過言ではない。日当たりが良い家は家賃も高い。当然税収が余計取られる。

ここではレストランも「美味しさ」より「陽あたりの良い所」が価値があり 人気抜群らしい。殆どの客はカフェテラスを好む。
折角の外の空気が入る窓はかくして開かずの窓と化していた。
    (写真:とある建物の外観)




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