2010/06/06 (日)

楽器が啼くー鳴くー泣く・・・・

場内あちこちでスタンディングオベイション!
鳴り止まぬ拍手!
そしてなかなか立ち上がらない聴衆!

ここは上野の「クリスティーヌ・ワレフスカ」のチェロ・リサイタル会場。36年ぶりの来日。ファンには待望のリサイタルだったことでしょう。

音楽を語るにあたり「驚天動地」と言う言葉をたった1度使った、それは彼女のソロの演奏を聴いたときの演奏評--(パンフレット挨拶文ーー竹内規久雄氏)と称されたごとく、聴衆は一気に息を呑み身を乗り出し、ワレフスカの世界に魅せられていったのです。

チェロという楽器がワレフスカにより自在に感情を発露した〜〜激しく啼き−鳴きー泣き音が舞う。ブラームスがショパンが迫ってきます。
”人の声の音域にもっとも近い楽器”と言われていますが本当にそうでした。初めて認識しました。

ワレフスカの伴奏を努めあげた知人のピアニスト福原彰美さん。突然だったとはいえお見事!!何度も何度も大拍手の中 ワレフスカさんがあなたの左手を持ち上げ讃えてくれましたね。

ニューヨークに帰国するまで少しゆっくりと家族との団欒をなさってね。お疲れさまでした。
    写真:(終演後ロビーにてワレフスカさん)






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