2010/09/29 (水)

もう一つのお仲間達

10月13日鹿児島県知覧方面へ修学旅行に向かう飯能高校生達にとっては『月光』鑑賞会は事前学習の仕上げと言うべきものでした。
社会担当の先生に伺うと2年生の学習取り組みは戦争への十分な資料学習、ビデオ鑑賞ほか、そして最後が私達だったそうです。生徒達の純粋な心のキャンパスに吸い取られていく『平和授業』は丹念な準備の上になされていたのですね。

会場には私の仲間も聴いてくれてました。感動の心を中島さん、私に伝えてくれとても嬉しかったです。
終了後中島さんのご親戚の皆さんのご接待に預かり、至福の時を過ごさせていただきました。充実感と共にとても忘れられない秋の1日でした。写真:(国分寺からの皆さんと)



『月光』を飯能高校生へ

矢来の雨も秩父路に着く頃はすっかり止んでいてホッとしました。飯能高等学校からは、1年以上も前からお話を戴いていました。ようやく実現できるしかも体調もベスト〜〜ここまでたどり着いた自分を少し労わりたい気持ちになりました。

ピアノ調律 照明 音響と本番前の準備は5時間前から始まっていました。照明以外はスタッフなし〜〜マイク一つにも丹念にチェックしないといけません。時間的には余裕を持ってリハーサルを終了しました。

楽屋で台詞のチェックなどしていたらホールからピアニスト中島裕紀さんの弾くピアノの音色が・・・。本番前のさまざまな各自の「心準備」が伝わります。

午後2時20分。久しぶりの『月光』。生徒達がざわついたら、折角のクラシックピアノ演奏が届かなかったら〜〜色んな局面を想像した2人でしたが〜〜それは全くの杞憂に過ぎませんでした。静まり返ったホール内は生徒さんたちの食い入るような視・聴覚以外存在しない〜〜そんな雰囲気でした。

特攻隊員が『死ぬ前に1度だけ思いっきりピアノを弾かせてください』と切願して鍵盤を・・・。それはピアニスト中島さんではなく明日知覧の基地へ飛び立つ1隊員の哀ないまでの真摯で崇高な姿でした! 写真:(終了後ホッとした2人)





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